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ドリンクカップのサイズ表記「オンス」について

紙コップやプラカップを購入する時、容量のサイズ表記によく使われているのは「オンス」という単位です。
「オンス」はヤード・ポンド表における体積の単位です。

元々このオンスは、戦後に進駐軍へ物資を提供する時に使用を始めたもので、日本ではあまり普及していません。
ですので、日本では、台所に立つ事の多い女性でも、このオンス単位を使う事は滅多にありません。
キッチン用品にも、オンス表示の計量カップなどは存在しません。

このように、日常遣いされる事が無く、かなりわかりにくい単位なのですが、
紙コップやプラカップでのみ、サイズ表記にオンスを使う事が普及しています。

オンスを記号で表記する場合は「oz」という文字を使います。
9ozならば9オンスという意味になります。

1オンスは、おおよそ30ml前後

実は、この「オンス」という単位ですが、世界統一単位ではありません。
アメリカ合衆国とイギリスとでは、容量が若干違うのです。
1米液用オンスは29.57ml、1英液用オンスは28.41mlです。
日本の企業が製造する紙コップ・プラカップではアメリカ合衆国の方の単位を採用している事が多いのですが、
諸外国から輸入されているカップの方はイギリス単位の方を採用している事も少なくありません。
その為、同じ「9オンス」でもメーカーによって容量が違う、という状況が生じています。

ですので、紙コップ・プラカップを購入する時は、
商品名に記載されたオンス数だけではなく、
mlやccの単位で併記されている容量の方もご確認頂いた方がいいかもしれません。

容量表記は満杯容量

紙コップやプラカップで使われている容量の表示には、もう1つ、注意事項があります。
これらの容量は、通常「満杯容量」となっています。
満杯容量というのは、カップの縁ぎりぎりまで液体を入れた時にどれだけ入るか、という容量になります。

その為、例えば200ml分のドリンクを7オンス(通常容量表示210ml)に入れようとすると、ぎりぎりになってしまいます。

アイスドリンクは氷なども入れますので、テイクアウト販売用のカップを購入する時は、
記載されている容量表示の7割くらいが実際の容量になると考えた方が良いと思います。

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