当社の多様性への取り組み:BASEが東京レインボープライドに協賛するそうです
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■BASEの東京レインボープライド2023協賛・出展
当社が自社ECショップのシステムとして利用させて頂いているBASE株式会社が、今年「東京レインボープライド2023」に協賛・参加するそうです。
https://tokyorainbowpride.com/
場所:代々木公園
日次:2023年4月22日(土)・23日(日)
▼東京レインボープライドとは
LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、
差別や偏見にさらされることなく、
より自分らしく、
前向きに生きていくことができる社会の実現を目指す イベントの総称
イベントでは、BASEグループのブースを構えて、イベント来場者と交流するコンテンツを予定しているとの事。
そのブースで、立ち寄られた来場者さん達に色々な商品をプレゼントする企画を予定しているそうで、その商品の無償提供をしてくれるショップを募集していました。
当社もそれに応募したのですが、残念ながら落選。
というのも、なんと今回、この商品提供に、約500社もの申し出があったそうなのです。
BASEの出展ブースは限られているので、すべてのショップの提供商品を採用する事はできない、というか、応募数が500という事はほとんどのショップは落選ですね。
この激戦を制してプレゼント提供が決定した商品はきっと素敵な商品に違いありません。
東京レインボープライド2023に参加予定の方は、ぜひBASEのブースにお立ち寄り頂ければと思います。
なお、BASEからの落選メールによると、BASEの東京レインボープライド協賛・ブース出展は今年が初めてなのだそうです。
多様な人々の自分らしい生き方の実現を目指す東京レインボープライドの活動趣旨に共感して協賛が決定され、それに際して、BASEを利用しているショップオーナーも一緒に多様性の素晴らしさを発信していきたいと考えたBASE社内のアライ(=LGBTQを理解・支援する人々)コミュニティを中心に、今回の企画が立ち上がったとのこと。
初回企画にして約500ものショップが賛同を表明したというのは素晴らしいことだと思います。
当社は落選してしまいましたが、BASEの今年の試みが成功する事を、心から祈っています。
ちなみにBASE株式会社ではDE&I推進(ダイバーシティー、エクイティ&インクルージョン=人々の多様性を尊重し、公平に活躍できる状態を目指すこと)に関する取り組みを行っていて、社内研修などを進めているとのこと。
社内には融資メンバーにより設立されたアライ(=LGBTQを理解・支援する人々)コミュニティがあり、社員が主体となってジェンダーやセクシャリティに関する勉強会や交流イベントなどを行っているそうです。
■協賛を申し出たショップもそれを公にはしない傾向
さて、この東京レインボープライド2023協賛ショップの応募落選のメールが届いたのが3月15日20時半頃だったのですが(BASE社員様!20時半は仕事をする時間ではありません、帰宅して下さい!)
応募500?!
とびっくりして、これは応募して落選したショップ、逆に採用されたショップがたくさん表明しているに違いない! とSNSをパブリックサーチしてみたのですが……
結果、Twitterで呟いていたのは、当社を含めて3ショップだけでした。
約500もの応募、それもネットショップですから当然SNSのアカウントは持っているはず。
にもかかわらず協賛に応募した事を表明したショップは3ショップのみ。それもすべて落選ショップ。
それこそ企画に採用されたショップならば、商品がイベントで展示・プレゼントされるのですから、宣伝効果は抜群のはずです。
しかし「採用されました」というツイートは見つかりませんでした。
もちろんこれは、企画への賛同が売名行為ではないからという事もあるのかもしれませんが、しかし、それだけでしょうか?
Twitterは、企業SNSの中でも、個人を表に出して利用するツールです。
東京レインボープライドの協賛に応募したけど落選した、とか、500もの応募があった中で採用された!というのは、声に出されて当然の事実であるように思います。
考えるに……
今回のBASE株式会社による協賛ショップ募集企画への応募
自社としてLGBTQへの理解や支援を表明する事は難しいけれど、BASE株式会社の取り組みの中で協力するならば影も薄くなるから参加しやすい、という心理が働いたのではないでしょうか?
■LGBTQへの理解・支援を表明するのは難しい?
昨今、LGBTQへの配慮が求められすぎだ、企業は売名行為としてLGBTQへの理解・支援を表明している、といった言説を見かけます。
でも、本当にそうでしょうか?
今回の件で見えてきたのは、
LGBTQへの理解・支援をしたいという気持ちはあるけれども
それを公に表明すると攻撃されるので、できない。
という事実であるように思えます。
企業が売名行為としてLGBTQへの理解・支援を利用できるほど、LGBTQへの支援は「お得」ではないように思えるのです。
つまり、今回BASE株式会社の企画に賛同し応募したショップは、LGBTQへの理解・支援をしたいと考えてはいるけれども、表立ってそれを出すことにためらいのある企業がほとんどだったのではないでしょうか。
■当社の多様性への関わり
かくいう当社も、表立って大々的にLGBTQへの理解・支援を行ってはいません。
社内アライコミュニティなどありませんし、特に研修も受けていません。
しなければいけないという雰囲気も特段ありません。
ただ、であっても当社は、LGBTQが所属する事にストレスの少ない会社だと思います。
そもそもセクシャリティというのは人前でわざわざ公言するようなものではないので、ジェンダーロール的な押しつけや固定観念が特に無ければ、それほど問題となる事はないのではないかと思います。
そんな中で、当社の「ちょっとした取り組み」についてご紹介させて頂きます。
▼アンケート性別欄に「その他」を追加
当社は数年前に使い捨てバスタオルフキーナーシリーズについてのアンケートフォームを設置しました。
https://questant.jp/q/KVTQCYEF
このアンケートフォームの回答欄に、性別に関する項目があります。
その中に、当社は、男性/女性の他に「その他」という項目を設けました。
アンケート項目を上司に提出した時、「性別その他って必要か?」と不思議そうに言われたのですが、「必要な人もいます」と答えた所「じゃあいいよ」と許可が出ました。
どんな人に、なぜ必要か、という点については、説明を求められなかったので説明していません。
ですので、許可を出した上司が、トランスやノンバイナリ、ジェンダーフルイドの方々への理解があるかと聞かれたら、どうかはわかりません。
ですが「必要な人がいるなら用意」したのです。
この気楽さこそが、本来の「多様性の許容」に必要な物ではないかと思います。
何故ならば、性別欄に男性/女性が必要であるという事の詳細な説明を、シスである我々が求められることは無いからです。
同じように、「性別・その他」という項目は、必要であるという事だけを理解して貰えればいいのであって、そこに「何故必要かの説明」は不要ではないでしょうか。その項目を作ることで不都合が生じるわけではないのですし。
このように、当社ではトランスやノンバイナリ、ジェンダーフルイドへの特別な配慮は行っていませんが、その代わり「性別/その他」の人も、社内で、自身についての説明を求められることはありません。男性が男性であるという説明を求められないように、女性が女性であるという説明を求められないように、その他の人も、その他であるという説明は求められません。
▼トイレの分別
当社にはいくつかトイレがあります。
元々当社のトイレはすべて共用でした。
しかし現在は、男性用1つ、女性用1つ、それ以外は共用、となっています。
先にトランスへの配慮を持ち出しておいて、トイレは男性用・女性用をわざわざ作った? と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、男性用・女性用を作った理由は、性別による差別の為ではありません。
男性自身の声による「男性はトイレを汚しやすいから、女性は同じトイレを使うのが嫌だろう」という配慮によるものです。
残念ながらこれは実際にその通りになってしまっています。
当社の男性用トイレは正面入り口に面した1階のトイレなのですが、ここのトイレは他のトイレに比べて非常に汚れやすいです。
当社の男性社員の名誉の為に申し上げておきますと、このトイレは外部からの来訪者もよく使うため、汚しているのは外部の方ではないか……というのが社内の共通認識です(ちなみにいわゆる「お客様」は3階商談室の近くのトイレを使うのでまた別です)。
仕事中に急いで用を足すという場合、男性ですと、どうしてもトイレを汚してしまいがちなようです。
この汚れやすい男性用トイレですが、実は、掃除は、社内の偉い人(男性)も行っています。
インターネットなどを見ていると、トイレ掃除を社内従業員で行う場合、なぜか女性社員のみが掃除をし男性社員は掃除をしないというケースを多く見るのですが、当社では掃除は全従業員が行います。パートも社員も、性別に関係なく掃除をします。
従業員には、部署による仕事の分担がありますし、部署や雇用形態によって性別が大きく偏っているのも事実です。しかしながらそれらは当人の契約で納得した区別ですし、それ以外の部分では平等を実現できているのではないかなと思います。
▼相手の声に耳を傾ける
ハラスメントというのは、被害に遭った側がどう捉えるかという問題なので、もしかしたら今もハラスメントとされる行為があるのかもしれませんし、今後起こらないと明言する事もできません。
けれども、それは当然の事で、時代が変われば「やってはいけない事」というのは変わっていきます。
過去に許されていても今は許されないという事はたくさんありますし、それは未来においてもそうです。
大切なのは、誰かが「それはつらいからやめて欲しい」と声を挙げた時に、真摯にそれに向き合う事だと思います。
そして当社は、常にそうあろうとしている会社です。
お客様の声にも、従業員の声にも。
真摯に向き合いたいと考えております。
■配慮は特別なものではなく、日常のこと
三和紙工株式会社は、埼玉県八潮市に小さな工場を持つ製造業の会社です。
LGBTQや多様性への理解・支援と言っても、大々的にパレードやイベントに協賛したりブースを出したりという事はできません。
社内で多様性に関する研修会などを行ったりもしていません。
けれども、当社には、差別はしてはいけないという、人として当たり前の共通認識があります。
こんな三和紙工株式会社では、現在、社員(営業職)およびパートタイマー(現場作業員)を募集中です。
もし私たちと一緒に働いてみたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡下さい。
特別に労働環境が良い、という事は無いかもしれませんが、そこそこに居心地の良い会社だと自負しております。
新しく仲間となって下さるかもしれない皆様のご応募を、心よりお待ちしております。
■落選してしまった無償提供を申し出たアイテム
今回BASE株式会社東京レインボープライド2023企画に協賛無償提供を申し出てあえなく落選してしまったのはこちら
▼小さな木目紙皿90mmφ(100枚)
https://hitotohito.base.shop/items/63007169
▼使い捨てバスタオルフキーナー1枚
https://hitotohito.base.shop/items/56238435
見栄えしませんもんね……でもあると便利なんですよ!
また何か機会があれば是非協力させて頂きたいなと考えております。